みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。


今日は介護施設でのプライバシーについてお話させていただきます。

この件についても、第104回社会保障審議会・介護給費分科会の中で議論されていた内容
です。

『入所者の居住環境の改善を図る観点から、これまで、「個室ユニット型施設」の整備を推進し、
新設のものを中心として一定の整備が進んできているが、一方で、一定数の自治体において、
地域の実情に応じて多床室の整備が行われてる実態に鑑み、多床室の居住環境を向上させる
観点からも、プライバシーに配慮した多床室の在り方を検討する必要があるのではないか。』

という内容が論点として挙げられていました。

現在の方針を簡単に言えば、多床室を無くしていくということでしょう。

本当に無くしていいのでしょうかね・・・。

確かにカーテンだけの仕切りでは、プライバシーの問題があるものわかります。
自分の空間が無い中でも生活は辛いこともあります。それが、介助を必要とする方からすると、
尚更でしょう。
でも、そのようなことは気にしないという逆の意見もあるのではないでしょうか。

同会の有識者の皆様からも活発な意見が挙がっていました。
・多床室にはニーズがある
・プライバシー保護の尺度を明確にするべき
 (どこまで守れば、プライバシーの保護になるのかという線引きらしいです)
などなど。

少しでも費用を抑えてでも、多床室に入居したいという方も多いと思います。

ちょっと脱線しますが、私も多床室?のような場所で共同生活をした経験があります。
個室をパーテーションで区切って、と言っても天井まで届いていませんので、同じ空間です。
そこで、数か月仲間と生活しましたが、とても良い経験でした。
確かに、人間同士ですから、合う合わないはありましたが、寝食を共にするというのは、目に見え
ない絆が深まる効果もあると感じました。

ですので、私が年を重ねて入居を考えなければならなくなったら、多床室も良いかなと思います。

原則ユニットケアを推進していき、多床室を無くすのではなく、多床室の在り方と今後も方向性を
固めていきたいというのが、私の意見です。

どうなっていくかな・・・。


今回の分科会の資料は以下からダウンロードできます。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000051884.html


(文中の意見や言葉は、筆者の個人的見解です)