みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。


介護施設で働いていたことのある方は、「見守り」という仕事を経験していると思います。
歩行不安定なお客様や、認知症を患っている方々を、言葉そのまま「見守り」をする時間です。

その手法は、食堂や多目的ホールにお客様を複数名集め、職員数名(数名といっても、1名がほとんど)でお客様の安全確保をします。

私は、その見守りの時間を見ることで、その施設のレベルが分かると考えています。

現在の仕事柄、様々な施設に入ることがあります。

その見守りの時間の使い方がとても雑な場合、怒りをとおりこして飽きれることもしばしば。

お客様がそこにいるのに、職員同士で仕事の話をしている。
仕事の話ならまだしも、仕事終わりに飲みに行く話しなども聞くことがある。

介護施設の業務はとても忙しいです。
職員同士で仕事の話をする時間を確保することもままならないことがあります。
だからといって、「お客様の前で話をしてよい」ということには繋がりません。

そのような介護職員さん達は、そこにいるお客様をどのように思っているのでしょうか。
自分たちの話の内容はわからないとでも思っているのでしょうか、認知症だからよいと思っているのでしょうか。
本当に怒りを感じます。
その様な考えをする人が、本当によいケアができるとは思えません。

対人援助を仕事とする中で、相手を思う心が無くなっては、その人はその職で給料をもらってはいけないのではないのかな。

自分の親を預けた施設で、そのような会話が自分の親の前でされていたら、どのように思うのでしょうかね。

その「見守り」の時間を、お客様に向き合い、お客様とのスペースとバックヤード(職員スペース)をしっかりと分けている施設は、よいケアが出来ていると思います。
(これが全てでは無いですが・・・)

そこには法人や企業の方針があり、その施設の管理者の考えがある。
その様な考えが浸透していれば、新人教育も行き届き、間違えを正す空気が出来上がります。
ここまでくれば、その施設は素晴らしい職員が育つ、そして、お客様にとってもよい施設となるでしょう。

そして、職員同士が注意しあえる環境づくり。

介護業界を盛り立てるには、介護保険制度始め、介護技術等、国を挙げての政策に意見を言えるほどの業界として地位を確保するだけでなく、現場単位のレベルアップも必要。

介護職の皆さん、自分の仕事の役割というものを、今一度再考し、より良い職場環境を築いていきましょう!

(文中の意見や言葉は、筆者の個人的見解です)


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