みなさま、こんばんは。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。

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介護と虐待②

介護施設での虐待について、様々な意見をウェブ等で拝見する機会が増えました。
その中で気になる意見が少々あります。

「介護職も認知症高齢者から暴行やハラスメントを受けている。」
という内容のものだ。
私も、介護職として働いてきて、少なからず暴行を受けたこともあるし、罵声をあびせられた経験もある。

私が気になるといっているのは、その認知症高齢者からのハラスメント等が、介護職が高齢者虐待をしてしまう一因との意見があるということです。

それはおかしいでしょう。

確かに辛い経験もあります。私もありました。
理不尽なことを言われて、心が萎えることも。

でも、それは認知症の周辺症状。

・その高齢者が暴言や暴行という行動をとってしまうことに、何か理由があるはず。
・どのような声掛けや接し方をすれば穏やかになっていただけるか
等々、職員間で検討し、最善策を見出していくことがとても重要です。

認知症ケアこそ介護力。

前回の記事「介護と虐待」に書かせていただきましたが、虐待はれっきとした犯罪。

ご家族が介護をしている場合は、また状況が違います。
辛い想いをされている介護者(ご家族)も多く知っています。

今回の論点は、介護職の虐待です。

「私たち介護職も辛い想いをしているんだ。」
という気持ちもわかりますが、このような発言は介護職の地位を自分たちで下げているようなもの。
こんなことでは、介護職が専門職と世間に認識してもらえる機会が遠のきます。

誇りと使命感をもって、介護という仕事を全うしましょう。

(文中の意見や言葉は、筆者の個人的見解です)