YKBの介護改革 ~介護業界をより良くするために~

介護業界を少しでも良くしていきたいと考える、自費介護サービス「YKB株式会社」代表のブログです。

ユマニチュード

~ I live my own life ~
人生を自分らしく生きる

私たちは、高齢者や、障がい・ご病気をお持ちの
介護の必要な方に充実した生活を、
そして、そのご家族の皆様にも、
充実した生活を送っていただくために、
お手伝いをさせていただきます。

ユマニチュード 4つの柱「立つ」

みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。


ユマニチュードの4つの柱、最後は「立つ」です。

ユマニチュードでは、
「歩くことで移動能力を獲得した人は、社会における自己を認識する関係性を経験し、ひとりの人間であることを認識する。この認識こそが人間の尊厳となり、人間の尊厳は「立つ」ことにいよってもたらされる側面が強く、これは死の力前まで尊重されなければならない」
としています。

立つことの生理的メリットとして、「骨に荷重をかけることで骨粗しょう症を防ぐ」「立位のための筋肉を使うことで、筋力の低下を防ぐ」「血液の循環状態を改善する」「肺の容積を増やすことができる」の4点を上げています。

立つことは良いことばかりですね。

立ってもらうことの方法として、リハビリテーションとしての時間を取らずとも、必要な介助時(着替え・歯磨き・洗面・清拭等)に可能な限り立っていただく時間を作れば、日に20分間程度の時間を確保することができるとしています。

介護現場で働いていると、安全重視が先をいって、立っていただくことを少なくしている節があるかもしれません。
無理をして転倒し骨折でもしてしまっては、本末転倒でもある。

しかし、介護の本質は自立支援です。

今一度、安全安心な介護から、自立支援・予防の介護へ考えを転換することも必要かもしれませんね。



ユマニチュード入門


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ユマニチュード 4つの柱「触れる」

みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。


ユマニチュード4つの柱。
3つ目は「触れる」です。

ユマニチュードでは、「触れる」ということを、部位と方法に分けています。

先ず、部位について。
体の中で、触れることで脳に多くの情報が届く場所は、顔と手だそうです。
体に触れる際、いきなり顔や手に触れるのではなく、背中や上腕に触れることで、ケアを受ける方を驚かせないことが重要とのこと。

次に、方法です。
一定の重みをかけて触れる(軽すぎるタッチでは性的な含みを持ってしまったり、触りたくないものに触っているというニュアンスになってしまうことがある)。
触れるときは飛行機が着陸するイメージ、手を話すときは飛行機が離陸するイメージ。
ケアの最中は、どちらかの手が常に相手に触れていることが理想。
指先でなく手のひら全体で触れる。
などなど。

介護の現場では、常に「触れる」行為があります。
食事介助、清拭、入浴、口腔ケア・・・。

介護の資格を取得する際、ケアを受ける側の経験をします。
その際、よい思いをしなかったことを今でも覚えています。
なんだか、違和感というか、自分の領域を侵犯されるというか・・・。

介護サービスを利用されている方は、仕方なく受け入れていただいていることも多いでしょうが、やはり、嫌なものは嫌なのだと思います。
特に触れられることは。
少しでも、違和感を与えず、気持ちよくケアを受けてもらいたいと常々考えています。

意識的に今後のケアに取り入れてみたいと思います。


ユマニチュード入門


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ユマニチュード 4つの柱「話す」

みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。


ユマニチュード4つの柱。
2つ目は「話す」です。

「会話のキャッチボール」という言葉があります。
言葉をかければ、相手から返事がある。若しくは、ボディランゲージ等の非言語コミュニケーションがある。
日常的には当たり前のことかもしれませんが、介護の現場では、成り立たないことがあります。
認知症を患っている方からの反応がないことがあるのです。

ユマニチュードでは、「話す」ということを、このフィードバックがなくてもオートフィードバックという技法で成り立たせています。
自分たちが実施しているケアの内容を「ケアを受ける人へのメッセージ」と考え、その実況中継をする。
その際に、ポジティブな言葉(肌がきれいですね、気持ち良いですね等)を付け加える。

介助中というのは、つい無口になりがちです。
怪我をさせないように、風邪をひかないように、などなど、細心の注意を払いながらのケアですので、集中し言葉が少なくなりがちです。

ここで、意識的にユマニチュードの話す技術を用いることで、お客様とのコミュニケーションは大きく飛躍すると思います。

介護現場をいくつか経験、又、見学をさせていただいていますが、お客様が笑顔になっている時、必ず、職員さんは言語・非言語コミュニケーションを実施しています。意識的に実施していなくても、体に染みついているのでしょうね。
逆に実施していない時には、お客様に笑顔は見られませんね。

この話す技術、現場で常に意識していきたいと思います。


ユマニチュード入門


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ユマニチュード 4つの柱「見る」

みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。


「ユマニチュード」
最近人気ですね。関わる研修等も頻繁に開催されています。

私も自社を立ち上げてから、現場でお客様に接することが増えました。
一番難しいと感じること、それは、やはり認知症ケアです。

お一人お一人生きてきた環境も違いますので、周辺症状の出るきっかけも違います。
個々に対応することだけでも難しさを感じますが、お客様へのケアが本当に合っているのか、日々葛藤しています。
改めて自分の介護を振り返ってみる一つの指針として、改めて「ユマニチュード」を勉強してみたいと思います。

ユマニチュードのケアには4つの柱があります。

先ず1つ目、「見る」。
単純に見るではなく、職業人として見るということ。

これ当たり前ですが、結構難しいと思います。

仕事から離れて考えてみましょう。

私は、家族や友人と話をする際、しっかりと目を合わせていることが少ないかもしれません。
いわゆる「ながら」というやつです。
テレビを見ながら、車を運転しながら、歩きながら、食事をしながら・・・。
視線は他のものにいっていますが、そこに他者がいるという認識がありますので、会話ができます。

デスクワークの際も、パソコンを使いながら話をすること、電話をすることに慣れてしまいました。

この感覚のままで介護をするのは完全にNGでしょう。

お客様のお部屋に入り、カーテンを開けながら、簡単なお部屋の整理をしながら、ベッドで寝ているお客様を見ながら話しかけても駄目ですね。

この「見る」というのは、自分が見るのではなく、相手の視界に入る、相手が見るということです。
猫背の方には、下から見上げるように、ベッドで壁の方を向いている方には、ベッドと壁の間に入って、相手の視界に入る。

限られた時間の中での業務ですので、おざなりになりがちですが、しっかりと視界に入る。

これは必ず守るよう努めています。


ユマニチュード入門


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ユマニチュード

みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。

今回はユマニチュードについて。

一昨日のNHKスペシャル「認知症800万人時代 認知症を食い止めろ」でも紹介されていました。

ユマニチュードとは、知覚・感情・言語による包括的コミュニケーションに基づいた技法で、
「人とは何か」「ケアをする人とは何か」を問う哲学と、それに基づく150を超える実践技術から
成り立っています。

内容は、たぶん介護職の人からすると、至極当たり前のこと。
・目を見て話す
・抑制をしない
・声のかけ方
・触れる技術
などなど・・・。

再確認という意味で、一度学ばれることも良いかもしれません。

このユマニチュードについて、批判まではいかないにしろ、厳しい意見を言う介護職員さんを
散見します。
又、ブログ等でも拝見します。

どのような意見が多いかというと、
「こんなことは、介護現場でいつもやっていること。」
「今更、新しい手法として紹介しなくても良いのでは。」
「このケア方策について、医療職の人が勧めていることに違和感を感じる。」
「介護現場では、もっと凄い対処法がある!」
等です。

よーく分かります。
現場では、高齢者一人一人に対し、個別ケアを提供しています。
一人一人対応方法が違うのですから、様々な事例がありますよね。

では、介護業界で当たり前のケア方針である「ユマニチュード」が、何故注目を浴びているの
でしょうか。

それは、発信力の違いではないかと思います。

ケアというものは正解が無く、日々、介護職員はアドリブでこなしていることが多いはずです。
例えば、「認知症で、暴言暴力の周辺症状がでている高齢者に対してのケア」に答えはあり
ません。
その方の人生経験からも、周辺症状が出ている理由からも、ケアの方針は変わってくるのです
から。
この様に、確固たる答えが無い「介護」というものと、医療と大きな違いがあるのでしょう。
遅れと言っても良いかもしれません。(歴史が違うから当たり前ですが・・・。)

発信力が弱い理由の一つに、介護が学問として成り立っていないことがあると思います。

介護学というものを確立すること、医療との連携(この連携は法律や現場でのことではなく、学問
として、医療と介護が一緒に研究を進めていくということ)を、今後迎える超高齢化社会に向け、
推進していきたいですね。

介護学というものが出来れば、介護職の専門性が高まり、業界の底上げにも繋がるはず。
(もちろん賃金のアップにも。)

介護保険法が2000年に施行され14年目を迎えます。
今は、変革期なのかもしれません。

(文中の意見や言葉は、筆者の個人的見解です)

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日本がこれから迎える「超高齢化社会」。 国は、地域は、市民は、企業は何ができるか、どう繋がっていくか。考え、交流できたらと思います。
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