YKBの介護改革 ~介護業界をより良くするために~

介護業界を少しでも良くしていきたいと考える、自費介護サービス「YKB株式会社」代表のブログです。

~ I live my own life ~
人生を自分らしく生きる

私たちは、高齢者や、障がい・ご病気をお持ちの
介護の必要な方に充実した生活を、
そして、そのご家族の皆様にも、
充実した生活を送っていただくために、
お手伝いをさせていただきます。

認知症の人のつらい気持ち



みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。


介護職に就き、一番難解なもの、それはやはり認知症ケアです。

認知症そのものを学術的に理解したところで、目の前の認知症の方に対するケアに直結することは少ないです。
とはいえ学術的な知識も、もちろん必要です。
アルツハイマーなのかレビー小体なのかで症状も変わってきます。
そういった種別や症状を理解するだけでも、対応方法が分かることもあります。

ケアをする際に、最も必要なことは、その方が何を想い、何を感じているかを介護者が理解することですよね。

この本は、川崎幸クリニック院長である杉山医師が監修した、認知症を患っている方々の想いを中心に書かれた本です。
イラストを交え、介護者の気持ちにも寄り添った内容となっています。

読んでみて、忙しさにかまけて忘れかけていたものを、思い出させてもらった気がします。

 
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「介護現場は、なぜ辛いのか」を読んで



みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。

この本は、母の介護を通じて介護職と関わることになった著者が、ヘルパー2級を取得し、特別養護老人ホームで働いた経験をまとめた、ノンフィクションです。

著者が初めて目の当たりにした、ヘルパー実習での現場。資格取得後の職場での様々な経験。とにかく驚いたようです。
介護をされている方であれば、一度は感じたことあるであろう「喪失感」「虚無感」。著者の素直な気持ちが書かれています。

文末に書かれていた内容を引用させていただきます。


『なぜ、これほどに介護現場に問題が多いのかを、改めて考えてみた。とてもシンプルな答が出た。
当たり前のことを、当たり前にやっていないからだ。財政難を理由に、無理やり不自然な形に押し込めようと しているからだ。
びっくりするようなハードワークを低賃金でやらせて、働く人が集まるわけがない。将来が見えない職場に、若い人が定着するわけがない。長期休暇が取れないのが普通なんて、あっていいわけがない。
当たり前のことが、当たり前にやられていない。覚悟を決め、こうした不自然なことを一つ一つ解決していけば、介護現場にも必ず光がさすはず。』


私も同感です。

介護は素晴らしい仕事と思います。やりがいもあります。しかし、以前より言われている「3K」であることは間違いありません。
引用分にも記載されていますが、財政難を理由に介護報酬が上げられることなくきています。
この業界は、介護職の善意に頼っているのです。

介護従事者が全て素晴らしい職員とは言いません。

しかし、目の前の高齢者が困っている姿をみると、一緒に働いている仲間のつらそうな姿をみると、自分も辛いのに、給料も上がらないのに、辞めずに頑張っている職員が多いのです。
そして、心折れて去っていく方もいるのです。

介護業界はこれが当たり前・・・とあきらめている方、一読を勧めます。

一人一人が考え行動しなければ・・・。

介護の言葉かけタブー集を読んで



みなさま、こんにちは。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。


「介護の言葉かけタブー集」
これは、2011年に発行されたもので、介護専門職向けに書かれています。

私が有料老人ホームのホーム長に就いているとき、少しでも職員のためになればと思い、施設に置いていました。

介護現場ほど、言葉かけが重要な職場はないのではないでしょうか。
本書は現場職員の経験談に基づいた会話例が載っており、ただ経験談として紹介するのではなく、タブーな言葉かけと、うまくいった言葉かけを同一シーンにまとめ、してよい言葉かけと、していけない言葉かけが一目でわかるように纏められています。

ストレスマネジメントを含め、全部で100例。

介護現場では、悪気はなくつい発している言葉にも、お客様を傷つけている場合があります。
本書は、そのようなことも気づかせていただけるものと思います。

挿絵もかわいく読みやすいので、介護職の方は、是非一読を。

第五の権力

第五の権力---Googleには見えている未来
エリック・シュミット
ダイヤモンド社
2014-02-21




みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。


「第五の権力」読了。

グーグルのエリック・シュミット会長が自ら書いた本。


「デジタル新時代」到来で、私たちが直面する現実とは。

・私たちの暮らしは、どう変わるのだろうか?
・プライバシーとセキュリティーの関係はどうなるのか?
・将来は市民と国家、どちらが強くなるのか?
・テロは実行しやすくなるのか、しにくくなるのか?
・戦争や外交、革命はどう変わるのか?
という視点で書かれている。


著者らは、インターネットを「とてつもない全を生み出すと共に、おぞましい悪をもはらんでいる存在」
とみなしている。

本書を読むと、グーグルが政治社会や安全保障への影響を丁寧に予測分析していることが良くわか
る。

同社が今まで投資してきたもの、今後の動向を見ていれば、未来世界の形がわかるかもしれない。

アナログな私でも、読みやすく、そして読み応えのある内容であった。

「驚きの介護民俗学」

みなさま、こんばんは。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。


「驚きの介護民俗学」

読んだことある方いらっしゃいますか?
2012年発行の本書ですが、私、購入するも積んでしまっていました。

著者の六車さんは、民俗学を専攻され、東北芸術工科大学芸術学部で准教授をされていた
ようです。
退職後、実家のある静岡県のデイサービスで介護職員として働いているとのこと。

「そもそも介護と民俗学、結びつくのかな?」
というのが、私の正直な感想でしたが、題名にひかれた為、購入した次第です。


読み始めてみると、これが面白い。


抽象的な感想になってしまいますが、
介護する側とされる側が、共に心が解放される(生き返る?蘇生する?)過程が、小説のような
読み応えで、ついつい、のめりこんでしまいました。

又、著者は、「聞き書き」は死の淵にいる利用者へのターミナルケアとしての意味も必然的に持つ
ことになるのではないかと言い切っています。
著者が列挙している具体例をみていると、納得できます。


介護に携わっている方で、読んでいない方は、是非、一読することをお勧めします。


私も、施設介護している時に(購入した時に)、読んでおけば良かったかな。



驚きの介護民俗学 (シリーズ ケアをひらく)
六車 由実
医学書院
2012-02-27


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日本がこれから迎える「超高齢化社会」。 国は、地域は、市民は、企業は何ができるか、どう繋がっていくか。考え、交流できたらと思います。
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