みなさま、こんばんは。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。

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介護人材確保対策② ~仕事のやりがいについて~ 

賃金の次は「仕事のやりがい」についてお話をさせていただきます。


1.仕事が早い人が「出来る人」と評価される                      

介護現場はどうしても時間に追われてしまいます。
施設介護であれば、お客様の介護をする他に雑多な業務をこなしていかなければなりません。
デイサービスであれば、お客様が集まった後、限られた時間の中で入浴や食事を終わらせなければなりません。
訪問介護であれば、訪問時間の限られた中、ケアプランで決められたサービスをこなさなければなりません。

ですので、仕事の早さが求められることになります。

私も仕事の早さはとても重要と思いますし、老人ホームの管理者をしていた頃や現在も、仕事の早さは評価基準になっています。
ただ、早ければ良いというものでもありません。
早さを求めるが故に、少々雑になっているではどうしようもない。

早く仕事を終えた先の行動が一番重要です。
間接業務等を丁寧にテキパキこなし、余らせた時間で、ゆっくりお客様のケアをする。
そして時間に余裕があると、ナースコール等、お客様の要望時にしっかりと対応できるのです。
ここで時間に余裕がないと、忙しそうな姿をお客様に見せてしまい、いらない気遣いをさせてしまうだけでなく、不快な気持ちにさせることもあります。

この一番大事な、早く仕事を終えた先の行動はあまり評価されず「とにかく仕事の早い人」が評価され、新人さんが驚くことも多くあるのではないでしょうか。
そして、せかせかしている中、しっかりと仕事も教わることができずに、新人さんが早期退職に繋がることもあるでしょう。

退職者が多いなと悩んでいる事業所は、職員の評価基準を今一度見直してみましょう。

2.介護は「クリエイティブ」な仕事

介護の仕事はどんな仕事と質問されると、
お食事のお手伝い
お風呂のお手伝い
トイレのお手伝い
等々・・・
具体的な身体介助やお部屋の掃除等、所謂、お手伝いする内容を回答する方が多いのではないでしょうか。

介護の仕事は本当はクリエイティブな仕事なのです。

介護の目的は自立支援です。
お客様の残存機能を踏まえ、お客様やそのご家族の要望にどのように沿っていけるか。
入浴・排泄・食事等の直接的な身体介助は、その要望に沿えるようにするお手伝いの一部であり、介護の仕事はそれだけではないのです。

例えば、飲み込む力が落ちてきてきた方が、「美味しいものを食べたい」との要望があり、ご家族も同意されていたら、介護職はどのようなアプローチをするか。
普通の食事を食べることができるような訓練
外食するのであれば、長時間座っていられるような筋力維持を目的としたリハビリ
をし、繰り返し評価していく。

このように、お客様の要望はお一人お一人違い、その他にご家族様の要望もあります。
正に十人十色です。
様々なニーズを受け、できることを考え、プランを提供し、繰り返しの評価をしていく。

介護って、とてもクリエイティブ力が必要な仕事と思いませんか?


3.クリエイティブ力を育成する研修やその評価基準を設ける

様々な介護現場に入らせていただき、その現場ごとの研修内容を見ると、介助方法、高齢者虐待防止策、認知症ケア、感染症対策等々、具体的なケア方法や法令に関する研修が多いです。
私は、ケースに合わせたクリエイティブ力を育成する研修がもっと必要と考えます。
上記2.で書かせていただいたとおり、お客様の要望に応えるには、考える力・創造する力が必要です。

ケース設定をし、皆で考え意見する場を増やすことで、各介護現場で行われているケアカンファも有意義な時間になるでしょうし、ただ仕事をこなす介護職員ではなく、本当の介護職を育成することができるのではないでしょうか。


4.まとめ

介護人材を確保する。
就業希望者は勿論賃金も就業者先選択基準の多くを占めますが、仕事のやりがいや成長できる職場も選択基準となっています。
人材難で悩んでいる事業所は、クリエイティブ力を育成する研修制度の確立と第3者が見てもしっかりとした評価基準をもうけ、仕事のやりがいを感じる職場を造ることができれば、人材難解消の一歩となれるでしょう。


(文中の意見や言葉は、筆者の個人的見解です)