みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。

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・人手が足りないは言い訳

介護現場は本当に忙しいです。
離職率も相変わらず高く、求人を出しても来ないと嘆いている事業所も少なくありません。

そんな忙しい介護現場。
人手不足はどこも一緒。
でも、介護の質は現場それぞれ。
高いところもあれば、低いところもある。
その差は何なのかと言えば、そこで働く職員個々の質。

質の高い現場では、忙しいながらも、ホスピタリティをもって利用者に接しています。
質の低い現場では、忙しいを理由に、細かいところに気配りができていません。

分かりやすい例として、施設介護での利用者の居室の整備をあげます。
利用者の個室は、その方の家(部屋)であり、生活の基盤です。
皆さんも自分の家の事を考えてみてください。
気持ちよく生活するために、掃除もすれば洗濯もする。部屋の模様替えもすれば、クローゼットの中の整理もする。
施設で生活する利用者も同じです。ご自分で出来なくなった方には、我々介護職がお手伝いしてあげなくてはなりません。
質の高い現場は、利用者お一人お一人の居室がしっかり整理できています。
逆に質の低い現場は、散々たるものです。
布団を畳む、枕に付いた頭の形を整える、布団に付いた髪の毛を取り払う、クローゼットの中を整理する、テーブルや棚の上の埃を取る、などなど。
その都度、気づいたときにすれば、一回に掛かる時間は数分(いや数十秒かもしれません)で済みます。
利用者をベッドから起こす手伝いの際に布団を畳んだりするのは数秒で済みますよね。
洗濯物をクローゼットにしまう時、ちょっと整理するのは数秒で済みますよね。
上記のように、居室の中に行くことは1日数回あるので、その際ちょっと掃除すれば済みますよね。

これをするかしないか。

していない、出来ていないところは、だいたい「人手不足だから」「時間が無い」という言い訳をします。
そのような言い訳をする人は、人手が多くてもしません。
これは言い切れます。

環境整備は介護の基本。
これは、人手がどうこうという理由で出来ないものではありません。
そして、環境整備が出来ていないところは、介護(介助)の質も低いです。

介護の仕事に就いている方で、もし自分の職場にそのような方がいるのであれば、改善に努めてほしいと思います。


(文中の意見や言葉は、筆者の個人的見解です)