YKBの介護改革 ~介護業界をより良くするために~

介護業界を少しでも良くしていきたいと考える、自費介護サービス「YKB株式会社」代表のブログです。

声かけ

~ I live my own life ~
人生を自分らしく生きる

私たちは、高齢者や、障がい・ご病気をお持ちの
介護の必要な方に充実した生活を、
そして、そのご家族の皆様にも、
充実した生活を送っていただくために、
お手伝いをさせていただきます。

お客様の立場で物事を考えることができているか

みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。

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お客様の立場で物事を考えることができているか

介護業界に限らず、一つの業界にどっぷりつかると、その業界の常識に固執し、一般的な「常識」から離れてしまう傾向にあります。

介護現場は忙しい。

忙しいと、目線が「お客様」から「従業者側」になりがちです。

従業者側の目線で、介護という仕事を考えると、ケアの向上は勿論、「認知症」そのものの理解も深めることができないのではないでしょうか。

例えば、

認知症をお持ちの高齢者の中で、女性に多く見られると感じますが、ティッシュ等の紙類を必要以上に集める方がいます。
その方に、「そんなに沢山持っていてもしょうがない」や「他の人も使うものだから、そんなに持っていかないでくださいね」等の声かけでよいのでしょうか。
紙を持っていることで「安心」している方への対応としては間違っていますよね。

ナースコールを頻繁に押す人に対して、「さっきも伺いましたよ」や「もう用事は済ませましたよね」等の声かけでよいのでしょうか。
ナースコールを押し、仰った要件の裏に、本当の「不安」が隠れていると思います。

頻繁にトイレに行く方に対し、「さっきも行きましたよ」等の声かけでよいのでしょうか。
頻繁にトイレに行くという行動の裏に、トイレ以外の本当の「要望」があるのではないでしょうか。
そして、頻繁に行き排尿があるのであれば、医学的な問題はないのでしょうか。

転倒リスクの高い方で、夜間トイレに行くことが多い方に、「オムツをしているからトイレに行かなくて大丈夫ですよ」等の声かけでよいのでしょうか。
これは、人権的にも論外とは思います。

等々、挙げればキリがありません。

目線が「お客様」から「従業者側」になってしまうと、上記のような声かけが増えてきます。

確かに現場は忙しく、人材不足です。

介護職員不足が最重要課題ですが、介護職員個々のスキルアップもとても重要。

お客様の中には、「寂しさ」からくる言動も多くあると思います。

寄り添う介護ができる職員が増えてくれることを願います。

(文中の意見や言葉は、筆者の個人的見解です)



入居者を「あだ名」で呼ぶということ

みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。


介護職員の言葉遣いについて、「~声かけ~ 介護職として必要なこと」「~声かけ~ 介護職として必要なこと②」「~声かけ~ 介護職として必要なこと③」で色々と書かせていただきました。

その他、言葉遣いで気になることといえば、施設入居の皆様をどうお呼びしているかです。

介護職員からすれば、入居者は人生の大先輩であります。
そして、お客様でもあります。

お客様ですから、「○○様」とお呼びするのが正解でしょう。
一歩譲って、「○○さん」でもよいかもしれません。

ですが、介護現場の中には、そのお客様を「あだ名」で呼んでいる施設もあります。

そういった呼び方をしている職員に聞くと、「愛着をもって呼んでいる」とか、「信頼関係が出来ているから」というような返答があります。

本当に何を考えているのかと感じます。

しかし、こんな現場もまだあるのかと驚きもあります。

先ほども申し上げましたが、人生の先輩でありお客様である入居者に対し、愛着を持って「あだ名」で呼ぶ。
常識では考えられないです。

信頼関係ができているからと言いますが、本当にそうでしょうか。

認知症をお持ちの方が、本当にその職員のことを信頼し、「あだ名」で呼ばれることをうけいれているのでしょうか。
一歩譲って、受け入れてくれていたとしても、それに甘んじてよいのでしょうか。

私の親が施設入居をしていたとして、そこの職員に「あだ名」で呼ばれていたら、嫌悪感しかないと思います。

介護はサービス業。

言葉遣いは最低限のマナー。

このような現場がなくならない限り、介護業地位向上はまだまだ先でしょう。

(文中の意見や言葉は、筆者の個人的見解です)

〜 声掛け ~ 介護職として必要なこと③

みなさま、こんばんは。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。


〜 声掛け ~ 介護職として必要なこと③


介護とは、介護サービス利用者だけでなく、そのご家族も含め、ケアしていく必要があると私は思います。
そして、ご家族とお話をさせていただく機会も多くあります。

私は仕事上、介護現場に出入りすることがありますが、その際、少々残念な話が聞こえてきました。

多分相談員さんなのだと思いますけど、その方が利用者のご家族と思われる方に、
「○○さん、最近私たちの指示が入らなくて・・・」
とお話をしていました。

皆さん、どう感じますか?

私は、違和感しかありません。
というか、聞こえてきたときは、ぞっとしました。

その相談員さんは、多分、悪気はないでしょう。
それだけ、職業にどっぷりなのかもしれません。

でも、受けての気持ちを少しでも汲み取る姿勢は必要だと思います。

あくまでも、介護施設は生活の場であり、そこでの主は入居者なのです。
我々は、その入居者の自立支援をするわけです。
その入居者に対して、「指示」という言葉というか感覚というか、やはり違和感しかないですね。

でも、これが介護現場の現実なのかもしれません。
医療色が強いのかもしれません。

最近は聞かなくなったなと思っていましたが、まだあるのですね。

聞いたご家族も確実に違和感はあったと思いますよ。

(文中の意見や言葉は、筆者の個人的見解です)

介護職に必要なスキル

みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。

ブログ更新をサボってしまい、1か月以上間が空いてしまいました・・・。

いかんいかんと思いつつ、今回は介護職に必要なスキルについて書かせていただこうと思います。

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介護職
に必要なスキルとは


みなさんは、先ず何を思い浮かべたでしょうか。
介護技術でしょうか。声かけの方法でしょうか。医学等の知識でしょうか。

介護をするには、身体介助はつきものです。
入・排泄・移乗・食事等々、介護技術等の習熟はとても重要な一つです。

そして声かけ方法。
認知症介護には、上手い声かけが重要になります。
高齢者の訴えやお話を否定することなく、お話を合わせたり、聞き上手に徹したり。
声かけ方法一つで、高齢者の精神状態を左右させることになります。
以前、「〜 声掛け ~ 介護職として必要なこと②」にも声かけの重要性について詳しく書かせていただいています。

介護職は高齢者の命を預かる、とても大変な仕事です。
その方の持病等を把握し、介護者としてするべきこととしてはいけないことを、しっかり把握しなければ、間違った介護をしてしまうことになります。
命に関わることなので、とても重要なことかもしれません。

では、私が介護職に一番必要なスキル言わさせていただきますと、それは、
             「人間力」
につきると思います。

技術・知識は勿論必要。
でも、勉強すれば誰でも習得できるものでもあります。

この人間力というものは、意識して高めていかないと、身につかないものです。

この人間力というものが高いということは、特別なことではありません。
当たり前のことを当たり前に、そして、非常識な考えや行動をしないというだけです。
人間力が高い人は、
「今日も排泄介助ばかりで・・・。」とぼやくことはないでしょう。
「さっきも言ったでしょ!」等、認知症をお持ちの方に、厳しく訂正するようなこともないでしょう。
そして、高齢者に対して、所謂「タメ口」をきくこともありません。

介護現場では、知識技術の高い人が、仕事の出来る人と評価されがちです。
それが間違っているとは言いません。
でもその前に、高齢者を思いやる気持ちや優しさがあっての知識技術でしょう。

当たり前のことが当たり前でないのが、この業界なのですね。

と、愚痴ばかりではいけないので、次回は「人間力」の高め方を書かせていただこうと思います。



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介護施設での「見守り」について

みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。


介護施設で働いていたことのある方は、「見守り」という仕事を経験していると思います。
歩行不安定なお客様や、認知症を患っている方々を、言葉そのまま「見守り」をする時間です。

その手法は、食堂や多目的ホールにお客様を複数名集め、職員数名(数名といっても、1名がほとんど)でお客様の安全確保をします。

私は、その見守りの時間を見ることで、その施設のレベルが分かると考えています。

現在の仕事柄、様々な施設に入ることがあります。

その見守りの時間の使い方がとても雑な場合、怒りをとおりこして飽きれることもしばしば。

お客様がそこにいるのに、職員同士で仕事の話をしている。
仕事の話ならまだしも、仕事終わりに飲みに行く話しなども聞くことがある。

介護施設の業務はとても忙しいです。
職員同士で仕事の話をする時間を確保することもままならないことがあります。
だからといって、「お客様の前で話をしてよい」ということには繋がりません。

そのような介護職員さん達は、そこにいるお客様をどのように思っているのでしょうか。
自分たちの話の内容はわからないとでも思っているのでしょうか、認知症だからよいと思っているのでしょうか。
本当に怒りを感じます。
その様な考えをする人が、本当によいケアができるとは思えません。

対人援助を仕事とする中で、相手を思う心が無くなっては、その人はその職で給料をもらってはいけないのではないのかな。

自分の親を預けた施設で、そのような会話が自分の親の前でされていたら、どのように思うのでしょうかね。

その「見守り」の時間を、お客様に向き合い、お客様とのスペースとバックヤード(職員スペース)をしっかりと分けている施設は、よいケアが出来ていると思います。
(これが全てでは無いですが・・・)

そこには法人や企業の方針があり、その施設の管理者の考えがある。
その様な考えが浸透していれば、新人教育も行き届き、間違えを正す空気が出来上がります。
ここまでくれば、その施設は素晴らしい職員が育つ、そして、お客様にとってもよい施設となるでしょう。

そして、職員同士が注意しあえる環境づくり。

介護業界を盛り立てるには、介護保険制度始め、介護技術等、国を挙げての政策に意見を言えるほどの業界として地位を確保するだけでなく、現場単位のレベルアップも必要。

介護職の皆さん、自分の仕事の役割というものを、今一度再考し、より良い職場環境を築いていきましょう!

(文中の意見や言葉は、筆者の個人的見解です)


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