YKBの介護改革 ~介護業界をより良くするために~

介護業界を少しでも良くしていきたいと考える、自費介護サービス「YKB株式会社」代表のブログです。

虐待

~ I live my own life ~
人生を自分らしく生きる

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「不適切ケア」って言葉にずっと違和感がある

みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。

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「不適切ケア」って言葉にずっと違和感がある

高齢者虐待。自宅でご家族が起こしてしまうことが多いですが、介護施設内での発生件数も少しずつですが増えてきています。

高齢者虐待を撲滅するため、介護事業者は様々な方法で、職員育成に励んでいます。

その研修内容に、「虐待をなくすには不適切ケアのうちに虐待の芽を摘み取る」という言葉をよく見ます。介護職員の方なら、一度は必ず聞いたことがあるのではないでしょうか。
この不適切ケアの範囲がとても広く、そして、介護現場で多く見かけるのが現状です。

下のYouTube動画。
神戸市作成の研修動画です。
私が今まで見てきた中で、実情に沿った良い内容だなと感じましたので、ご紹介させていただきます。
見たことが無い方は、一度見てみてください。



見た感想はいかがでしょう。
「自分の働いている現場でも、近い内容を見たことがある」や「近いケアをしていたかもしれない」という方が多いのではないでしょうか。
実際、虐待が起こってしまった現場では、このような不適切なケアが横行していて、虐待まで発展してしまったケースが多いようです。

この不適切ケア。介護職員には常識的な言葉ですが、介護を受ける高齢者やそのご家族は聞いたことが無い方が多いでしょう。そして、こんなケアが横行しているということも知らないでしょう。

介護施設で働いている職員は、虐待を発見した場合は通報義務があります。
しかし、この不適切ケアを発見しても行政への通報義務もありませんので、各現場で解決していかなくてはいけません。

上段でも申しましたが、不適切ケアは範囲が広く、また、悪いことをしていると気づいていない方も多い。

私が今まで一番見てきた不適切なケアは、お客様を無視して(無視していると認識している方が少ない)職員同士話をしているという場面です。
複数のお客様に食事介助を複数の職員が行っている際、職員同士が話をしているのです。仕事の話ならまだしも(仕事の話もNGですよ!)、「昨日○○へ行ってきた」等、プライベートの話をしているなんてことも。そこにお客様がいるのに・・・。逆の立場になって考えてみれば、簡単に理解できるでしょう。自分がレストランで食事をしている時に、ウエイターさん同士が話をしていることなんてありますか。ないですよね。サービス業としてあってはならないことなのです。このような行為に発展してしまう背景には、認知症を患っている方は理解できないのではという考えも見え隠れします。根本の認識がこのような状態で、高齢者の尊厳が守れるのでしょうか。
見かけるたびにいつも怒りを感じます。

私も一介護職員として、このような現場だけではなく、素晴らしいケアをしている現場も多くあるということは胸を張って言いたいと思います。

不適切ケアという言葉でごまかさないでほしいと思います。
介護職員一人一人、自分のケアを振り返ってもらいたいと思います。
介護現場の長は、現場をしっかりと見て回って、不適切ケアの芽を摘んでほしいと思います。

介護現場がより良くなるために。

(文中の意見や言葉は、筆者の個人的見解です)

介護施設への実地指導、抜き打ち可能に

みなさま、おはようございます。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。

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介護施設への実地指導、抜き打ち可能に

厚生労働省は7日、都道府県などが介護施設へ定期的に行っている実地指導を抜き打ちでも可能にする方針を明らかにした。介護施設での虐待が急増しているためで、この日、全国の自治体の担当者を集めた会議で伝えた。事前通告の必要性を定めている指針を改定し、4月から実施する。

朝日新聞デジタルの記事はこちらから

そもそも事前通告をする理由として、指定基準関係・労務関係の書類を施設に事前準備してもらい、実地指導の効率性を図ることではなかったかな。

私も管理者の経験がありますので、実地指導は受けてきた側です。
私の記憶では、実地指導は3~5年に1回程度だったはずです。

施設運営の適正化を図るのであれば、実地指導の頻度を増やすことは必要であり、抜き打ちでの実施は効果的であると思います。

ただ、自治体職員が足らないので難しいでしょう。

そもそも抜き打ちであれば、わざわざ広報などせず、粛々と進めればよいのにとも思います。

そして抜き打ちといっても、夜間に施設に訪問し、入居者の居室等に立ち入るというのは違法性があるのかな・・・。個人的な疑問ですが。
虐待の疑惑があり、様々なアプローチをしても改善が見られない場合は、強制的な立ち入りはできるでしょうが、特に問題を認知出来ていない施設に対してはできないでしょうね。
であれば、日中、抜き打ちで訪問し、管理者やケアマネージャーから聞き取り等を実施し、管理者立ち合いのもと、施設内の確認をするだけでは、それほど効果は無いのかなとも感じます。

それに、役所の担当職員も数年で定期異動となり、介護保険に腰を据えて向かい合う時間は無いのですから、制度や現場について習熟している方が少ないというのも事実。

本当に虐待や不適切事案を減らしたいのであれば、短期的な効果を求めて「抜き打ち」という締め付けをするのではなく、現場の人員配置が潤うような、人材確保策や処遇改善策が一番効果があるのではないでしょうか。

(文中の意見や言葉は、筆者の個人的見解です)

介護と虐待②

みなさま、こんばんは。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。

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介護と虐待②

介護施設での虐待について、様々な意見をウェブ等で拝見する機会が増えました。
その中で気になる意見が少々あります。

「介護職も認知症高齢者から暴行やハラスメントを受けている。」
という内容のものだ。
私も、介護職として働いてきて、少なからず暴行を受けたこともあるし、罵声をあびせられた経験もある。

私が気になるといっているのは、その認知症高齢者からのハラスメント等が、介護職が高齢者虐待をしてしまう一因との意見があるということです。

それはおかしいでしょう。

確かに辛い経験もあります。私もありました。
理不尽なことを言われて、心が萎えることも。

でも、それは認知症の周辺症状。

・その高齢者が暴言や暴行という行動をとってしまうことに、何か理由があるはず。
・どのような声掛けや接し方をすれば穏やかになっていただけるか
等々、職員間で検討し、最善策を見出していくことがとても重要です。

認知症ケアこそ介護力。

前回の記事「介護と虐待」に書かせていただきましたが、虐待はれっきとした犯罪。

ご家族が介護をしている場合は、また状況が違います。
辛い想いをされている介護者(ご家族)も多く知っています。

今回の論点は、介護職の虐待です。

「私たち介護職も辛い想いをしているんだ。」
という気持ちもわかりますが、このような発言は介護職の地位を自分たちで下げているようなもの。
こんなことでは、介護職が専門職と世間に認識してもらえる機会が遠のきます。

誇りと使命感をもって、介護という仕事を全うしましょう。

(文中の意見や言葉は、筆者の個人的見解です)

介護と虐待

みなさま、こんばんは。

自費介護サービスYKB代表の吉田です。

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介護と虐待

先月、多く報道されていた介護現場で発生してしまった虐待。
最近では、ニュースであまり見なくなりましたね。

高齢者虐待とはどこからどこまでの範囲をいうのか、先ずは、虐待の種類から整理してみましょう。


①高齢者虐待の種類

・身体的虐待
暴力的行為によって身体に傷やアザ、痛みを与える行為や外部との接触を意図的、継続的に遮断する行為。

・心理的虐待

脅しや侮辱などの言葉や態度、無視、嫌がらせ等によって精神的に苦痛を与えること。

・性的虐待

本人が同意していない、性的な行為やその強要

・経済的虐待
本人の合意なしに財産や金銭を使用し、本人が希望する金銭の使用を理由なく制限すること。

・介護の世話の放棄・放任(ネグレクト)

必要な介護サービスの利用を妨げる、世話をしない等により、高齢者の生活環境や身体的・精神的状態を悪化させること。

高齢者虐待といっても、様々な種類があります。


②虐待の発生要因

「介護現場は大変で人手不足だから、虐待は発生してしまう」という趣旨の報道を見受けます。
確かに介護現場は厳しい状況が続いていますし、今後も改善の見通しが経たない現状があります。

介護現場の厳しい状況については、前回のブログ「介護現場が大変な理由」でも書かせていただいています。

ただ、介護現場が大変だから虐待が発生してしまうという理由付けは、はなはだ疑問です。
大変な環境が虐待をしてしまう職員を造るのではなく、虐待をしてしまった職員の資質の問題と思います。
ここを間違えると、論点がずれてしまうと考えます。

介護現場の環境が虐待を生み出しているのではありません。

やってしまった職員が、ただ犯罪者であったということです。

しかし、環境要因が全くないとはいいません。
その犯罪者の犯罪行為を見て見ぬふりをしたもの、注意する環境を現場管理者が造らなかったことも発生原因であると思います。


③虐待という言葉

個人的な考えですが、虐待という言葉にすると、少しニュアンスが柔らかくなってしまうような気がします。
虐待行為は犯罪行為です。
恐喝罪・暴行罪・傷害罪。
あと、保護責任者遺棄も該当するのかな。
介護従事者として、故意に怪我を負わさなかったとしても、業務上過失傷害等は該当するはず。

恐喝・暴行・傷害は親告罪ですので、被害者からの訴えを必要としますが、れっきとした犯罪です。

介護の世界では、虐待をしない・させない・見逃さないと注意喚起をしていますが、そんなの当たり前。

介護職員は虐待をしない、そして、現場管理者は、職員が虐待をすることのないよう指導、行政は介護現場のチェックと指導を徹底していただきたい。

「また介護現場で虐待」なんて報道は、もう見たくない。




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日本がこれから迎える「超高齢化社会」。 国は、地域は、市民は、企業は何ができるか、どう繋がっていくか。考え、交流できたらと思います。
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