こんにちは、YKBの介護改革ブログへようこそ。今回は「介護職が知っておきたい認知症の初期症状」についてお話しします。認知症は、早期発見・早期対応が非常に重要です。初期段階で適切なサポートを提供することで、症状の進行を遅らせ、利用者の生活の質を向上させることができます。介護職員として、認知症の初期症状を見逃さないことが、適切なケアにつながります。ここでは、認知症の初期症状としてよく見られる5つのサインを紹介します。
1. 物忘れが増える
認知症の最も一般的な初期症状の一つは、物忘れです。普段の生活の中で、物の置き場所や会話の内容を忘れることが増えてきた場合、認知症の可能性があります。単なる「年齢による忘れっぽさ」とは違い、認知症の場合、直近の出来事や大切な約束を忘れてしまい、日常生活に支障をきたすことがあります。
1.1 見分けるポイント
例えば、利用者が「さっき話したばかりのことを何度も聞く」「毎日使っているものをどこに置いたか忘れる」などの行動を繰り返す場合、注意が必要です。
2. 時間や場所がわからなくなる
認知症が進行すると、時間や場所の感覚が失われやすくなります。たとえば、何日、何時なのかがわからなくなったり、慣れた場所で迷子になることが増えてくることがあります。特に、外出先で迷ってしまうような場合は、初期の段階でのサインとして注意が必要です。
2.1 具体的な例
「外出中に自宅へ戻る道がわからなくなる」「昼夜の区別がつかなくなる」といったケースが見られます。このような場合、本人に不安や混乱が生じることもあるため、サポートが必要です。
3. 計画や判断が難しくなる
認知症の初期段階では、複雑な計画を立てることや、日常的な判断が難しくなることがあります。たとえば、買い物の際にお釣りを正確に計算できなかったり、家計簿をつけるのに時間がかかるといった状況が考えられます。また、日常生活で必要な判断を誤ることも増えてきます。
3.1 見分けるポイント
利用者が「料理のレシピを何度も確認しなければならない」「日常の買い物で計算ミスが増える」など、以前はできていたことがスムーズにできなくなっている場合、注意が必要です。
4. 気分や行動の変化
認知症は、脳の機能に影響を与えるため、気分や行動にも変化が現れることがあります。たとえば、以前は社交的だった人が急に引っ込み思案になったり、理由もなくイライラすることが増える場合があります。こうした気分の変化は、本人が感じる不安や混乱に起因していることが多いです。
4.1 具体例
「急に攻撃的な言動をとるようになった」「外出を嫌がるようになった」といった行動が見られた場合、心理的なサポートが必要になることがあります。
5. 物の名前や言葉が出てこない
会話中に、特定の物の名前や言葉が出てこなくなり、言いたいことを伝えるのに時間がかかることがあります。これは認知症の初期段階で見られる症状の一つです。本人は言葉に詰まってしまい、うまく話せないことにフラストレーションを感じることが多いです。
5.1 見分けるポイント
利用者が「物の名前を思い出せずに、何度も『あれ、それ』と言ってしまう」「簡単な会話をするのに時間がかかる」といった状況が増えてきた場合、早めにケアを始めることが望ましいです。
まとめ
認知症の初期症状は、普段の生活の中で少しずつ現れてきますが、早期発見がその後のケアや生活の質に大きな影響を与えます。介護職員として、物忘れや時間・場所の混乱、判断力の低下、気分の変化、言葉が出にくくなるなどのサインを見逃さず、適切なサポートを提供できるよう心がけましょう。
皆さんの現場では、認知症の初期症状をどのように把握していますか?ぜひコメント欄でシェアしてください。また、この記事が参考になった方は、いいねやシェアをお願いします。
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